人気ブログランキング | 話題のタグを見る

現在41歳(1つ歳をとりました)    chikoの不妊治療記録。       夢クリニックで体外受精に挑戦。   <2009年1月に卒業しました>


by chiko2008
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「人並み」であること

2008年10月11日(土) <D16日目>

今周期、ここまで採卵→受精→分割と進んできました。

明日は、胚盤胞になったかどうかを確認する日です。
なっていれば、その日に新鮮胚を移植します。

もし成長が止まっていたら・・・、今回の挑戦はそれまで。

まだ成長途中だったら、2日後に胚盤胞凍結の確認をします。
その場合、移植は翌周期以降になります。

結果待ちは、ドキドキ!です。
気分転換をしているつもりでも、気になってしょうがありません。



さて、治療とは直接関係ないことですが・・・

先日TVで、米カリフォルニア州の失明患者に「人工網膜」を移植した・・・
というトピックを観ました。

患者の傷付いた網膜の上に電極シート(人工網膜)を埋め込み、
電気信号を脳に伝え、光を感じるというものです。

(と、書いてみても、その詳しいシステム、よく分かりません・・・)

電気信号から得た画像は、かなり抽象的なもので、
「見えている」と言ってしまうのは躊躇しますが、
光や人の動きなどを感じられるものでした。

施術を受けた女性はとても感激していました。
「光を感じる!暗闇じゃない」と。

そしてこの技術は、日本の半導体集積回路の技術を使うことで、
さらに鮮明な画像が「見える」ようになるかもしれないそうです。

すごいなー!と思いました。

網膜に異常があって失明した患者さんに、やがては人の目と遜色なく
「見える」時代がやってくるのかもしれません。

ほんと、すごい。

最先端の医療技術に、その時はただ驚いただけでしたが、
後になってこの話を思い出したとき・・・
フト養老孟司さんの著書の中の言葉が頭に浮かんできました。

「日本の社会は異形のものを受け入れない」

「異形のもの」とは、著書の中では、日本における身体障害者の出生や
社会生活について、欧米との違いを指摘していたのですが、
広義に解釈していいと思います。
人と違う、あるいは平均値から大きくはずれた人、とも。

もちろん欧米でも差別はあると思います。国によっても違うでしょう。
しかしながら、おしなべて、社会体制や人の気持ちが違うのだと思いました。

異形なものを「なかったこと」や「見えないもの」にする社会とは・・・

それはとても恐ろしい。

そして、私のように自然に妊娠できない身体で育ったものもまた
異形のものかと思うと、ヒヤリとします。
(自分自身を、重度の障害に悩む方と並列するのはおこがましいのですが)

人工網膜について、なにやらゴロッとした違和感を感じたのは・・・

障害を差別しない社会、人がそういう社会を努力して作り上げる前に、
障害をなくす医療・技術が、そのスピードを追い越してしまいそうだということ。

いかに人の「性根」を変えることが難しいか、

ということです。

私が子供を欲しいと思う気持ちは、純粋に「欲しい」と思うだけではなく、
ひょっとしたら、
「人並み」であることに、必死でしがみついているのかもしれません。



グルグル考えてはドキドキする週末が過ぎるまで、
コメントを閉じさせていただきます。

皆様には、よい週末を!
# by chiko2008 | 2008-10-11 12:13 | ⑦通常治療周期 (4)(自然)

心ここにあらず

2008年10月9日(木) <D14日目>

採卵から2日目、クリニックの培養室に電話をし、分割を確認しました。

このあと培養室に電話するのは、12日。
朝電話をして、条件をクリアしていれば、その日に移植になります。
条件とは、胚盤胞になっている、且つ大きさが160μを超えていること。

てことは、12日はクリニックに行く準備をして電話しなくちゃいけません。
準備したのに「ダメでした」って言われるのもツライなぁ。

「準備」って、化粧して着替えるだけと言えばそうなんですケド。

この、どっちつかずな状態・・・
この時期は、いつも心ここにあらずのような気持ちで過ごします。

そんな時、勤めていた会社の後輩から電話をもらいました。
来月のイベントでアルバイトをしませんか?と。

イベントで人手不足になると、私もよく電話したなぁ・・・。
寿退社した先輩や同僚に。
勝手が分かっているので、手伝ってもらえると本当に助かりました。

私も、久々に仕事したい・・・という気持ちはありますが、
今はそんなこんなな状態なので、返事は待ってもらうことに。

そしたら、友人から遊びのお誘いも飛び込んできました。

いつもは呆れるくらいヒマなのに、どうしてか?こういうことは重なります。

「あのね、今ね・・・」

友人に状況を説明すると、

「へぇ~!今はいい季節だからねぇ!うまくいくんじゃない?」

などと盛り上げてくれる。

あ、あんまり期待させないで・・・
春にも「いい季節だから」って言ってくれたでしょう?
そういや誕生月(8月)あたりにも、そう言ってくれたような・・・。

もしかして、一年中「いい季節」!?

とにかく・・・待つ時期は疲れます。
# by chiko2008 | 2008-10-09 17:41 | ⑦通常治療周期 (4)(自然)
2008年10月7日(火) <D12日目>

今日は採卵日でした。
自然周期なので、首席卵胞1個のみを採卵します。

右側の卵巣からの採卵、痛みは覚悟してましたが、やっぱり痛かった。

卵胞の位置を確認し、採卵可能な場所に移動させるためか、
先生にぎゅぎゅっとお腹を押されました。

ぎゅうぎゅう・・・ぎゅう!

痛みで思わずお尻が動いてしまい、先生に

「動いたら採卵できない。我慢できないなら止めるしかないよ!

と厳しい口調で注意されてしまった。

止めるなんてダメ~。

「だいじょうぶれす!」と返事すると、

「お尻、真ん中に!」と、先生にお尻の位置をぐいっと直されてしまった。

(ああ、もう好きにして・・・という気持ち)

後は我慢大会。
目を閉じて、歯をくいしばり、ウーウー呻きながら
たぶん2~3分・・・でも永遠に感じる時間をなんとかやり過ごしました。

終わって目を開けたら、少し離れたところにいた
看護士さんと培養士さん(?)が私の顔を見てました。

は、恥ずかしい。

“夢”の採卵、本来ならこんなに呻くもんじゃないよね・・・。
正常な位置にある左側の卵巣から採卵するときは、楽です、ホント。

で、首席卵胞1個、採卵できました。

わーい。

採卵できただけですが、嬉しい。

もちろんどうなるか分かりませんが、もし結果が悪かったら
今しか喜べないもんね・・・喜んどこ!

今後ですが・・・
受精→培養と進み、もしも5日目の朝に胚盤胞になり、
尚且つ大きさが160μを超えると、その日のうちに移植になります。

“夢”では、基本的に胚盤胞凍結し翌周期以降に移植しますが、
自然周期だと採卵と同周期での移植があり得るのね・・・。

でも後で培養士さんに
「その条件を満たして5日目に移植できるのは、全体の1~2割なんですよ」
と言われました。

つまり、自然周期でもほとんどの場合が胚盤胞凍結し、
翌周期以降の移植になるのだとか。

なるほど・・・。

転院してから、私はまだ移植まで進んだことがありません。
だから実は、“夢”の移植についてまだよく分かってない。

ああ、今回はがんばって欲しい!(分身たちに)

そうそう、問診時に先生に

「もしも来周期以降に移植になるとしたら、だいたい生理何日目くらいに
 移植するんでしょうか?」


と聞いたら、先生、一言、

「サッパリ分からない!」

ハ?

サッパリって・・・

予想外すぎる答。

私も・・・先生のことが未だにサッパリ分からない~。


*今日のお会計 ¥40,000 (採卵針・培養液・培養液作製料)
  
*受付からお会計まで3時間30分くらい。 
# by chiko2008 | 2008-10-07 18:18 | ⑦通常治療周期 (4)(自然)
2008年10月5日(日) <D10日目>

↑昨日の通院記録です。

2日前の診察で12.1mmだった卵胞が、もう17.4mmの大きさに育ってました。
今回は育ち具合がスローペースだと思ってましたが、
結局いつも通りに育ったようです。

採卵の予定が決まりました。

今周期、クリニックに転院してから6回目の採卵に進みます。
自然周期になってからは、2回目の採卵。

今回は、位置が悪い右側の卵巣に卵胞が育ってきたので・・・
まず問題は、採れるかどうか?です。

「残念ながら採れませんでした」となることも覚悟しなくちゃです。

この日は採血の結果、LHが17.3と高かったので、
採卵前に排卵してしまう可能性が高く、セトロタイド注射を打つことになりました。

この注射は初めて。

セトロタイド注射は、早発排卵防止の効果があります。
注射の1時間後に採血して、LHが下がっているかどうかを確認します。

1時間後・・・(この間、外出しました)
LHは、17.3→15.3 に下がりました。
この時点で下がってない場合は、さらに1時間後に採血するのだとか。

最後に、看護士さんから採卵についての説明を受けました。

いつもの「採卵決定から当日までの流れ」という説明書が、
コンパクトになってました。
A4サイズ2枚だったのが、縮小&両面コピーでA4サイズ1枚に納まってます。

これ、私が「6回目」だから縮小したものを渡されたんじゃないよね・・・。

ベテランサイズ?

とかだったら・・・

イヤじゃー。(←なんで?)

採卵できたら、受精には今回初めて凍結精子を使います。
先週、夫と2人でクリニックに凍結しに行きました。(私は出番ナシですが)

初めて知りましたが・・・凍結って、複数に分けて凍結するんですね。

「4周期分になります」と培養士さんに言われて、
それが4回分だということを理解するまで・・・ハ?みたいな顔してました、たぶん。

1回使ったらオワリだと思っていたよ・・・。

だから、ちょっぴり「お得感」を感じてしまいました。


*今日のお会計 ¥15,750 (セトロタイド注射、高っ!)
  
*受付からお会計まで4時間15分くらい。 (そのうち1時間は外出)
# by chiko2008 | 2008-10-06 19:11 | ⑦通常治療周期 (4)(自然)
2008年10月3日(金) <D8日目>

今日は診察日でした。

今周期も、薬を全く使わない自然周期での採卵にチャンレンジです。

左の卵巣に卵胞が育ってくれれば、とりあえず採卵には進めますが・・・
右だと、私の場合、採れないかもしれません。

この「右の卵巣がヘンな位置にある」ことには、随分悩まされてきました。

いくら悩んでも解決できないのが、また憎らしいとこなんですが。

さて、D3の診察で、右側の卵巣に見えていた9mmの卵胞は、
成長がストップしたようです。
新たに育ってきた卵胞が見えました。(12.1mm)

どこにかというと、

右側の卵巣に・・・。

(やっぱり“右”なんだな~!)

でも、どうして先生は「新たに育ってきた」って分かるのかな?
そのまま成長したものかもしれないのに?
ホルモン値から判断するのかな。

卵胞の大きさ、D8で12.1mmというのは、
いつもの育ち具合からするとスローペースです。

いつもと違う・・・
今までいい結果が出せなかったので、それっていい傾向かも!?

でも右側だし・・・。

先生に、採卵に進んだ方がいいかどうか聞くと、
カルテをぺらぺらめくって・・・

「前に1回右からも採ってますね。
 採れるかどうかは実際やってみないと分からないんですよ」

とのこと。

う~ん・・・と考えていると、

「止めてもいいけど、やってみて採れるかもしれない。
 一個一個が大事な時期だから、やってみた方がいいと思うけど。
 どうしても痛いのがイヤならしょうがない」

と、先生。

「痛いのがイヤ」というのは・・・
右側から採卵しようとすると、卵胞の位置を確認する作業が
とーっても痛いのです。

「はい・・・」
YesともNoとも分からない、腑抜けた返事をしちゃいました。

「なんなら次の診察日まで悩んでみて」
と先生。

診察オワリ・・・。

考えてみれば、先生に「止めた方がいい」って言われないのに、
わざわざ止めることもないよね。

よし、また超・悶絶採卵に挑戦だわ・・・。

どうか先生が、痛がる私を前に、採卵をあきらめてしまいませんように。(ヘンなお願い)

トライするからには、ぜひ採ってもらいたい!

ということで、明日の精子凍結は予定通り行います。


*今日のお会計 ¥3,500
  
*受付からお会計まで1時間30分くらい。(午後診察、早かった)
# by chiko2008 | 2008-10-03 19:35 | ⑦通常治療周期 (4)(自然)